サンドリア王国――概要
 
サンドリアは自らの発展に枷をかけているのではないだろうか
――フェミト

 サンドリア王国(通称サンドリア、サンド)は、クォン大陸北部、ナルティーヌ湖(ルフェ湖)周辺に広がる、緑豊かなロンフォールの森の中にある。現存する国家の中では、ウィンダス連邦に次いで歴史が古い。同一家系(ドラギーユ王家)による支配体制が長期にわたっている国(建国以来500年以上)は、他に類を見ない。

 サンドリアは騎士文化発祥の地であり、優れた英雄、武人を輩出して来た。力の時代にはクォン大陸の大部分を支配したこともある。しかし、現在は最盛期を過ぎ、国全体が疲弊している。ジュノを中心とした産業革命の波に乗り遅れている感があり、口さがない人たちによって、「老いたる獅子」と揶揄されることも多い。

◆政治

 国家元首はデスティン・R・ドラギーユである(エルヴァーン、824年生まれ)。ドラギーユ家出身の第26代国王。851年に、父である【刑王】グランテュールの不自然な死を受け、【暫定王】を自称、858年に正式な即位を果たした。

 妻の王妃ローテは、タブナジア侯家の出身であるが、869年に死去した。デスティンとの間には、第1王子トリオン、第2王子ピエージェ、王女クレーディがいる。2人の王子はともに成人しているが、皇太子の選定はされておらず、後継者問題が心配されている。一長一短ある兄弟の資質が原因とされる。

 王はもっぱら軍事や外交面を担当する。彼の下には、宰相を中心とした諸侯議会が置かれ、重要事項を決定する。主に内政を行うのは、二議会(有爵者による貴族議会と、王民議会)から成る政府である。サンドリアは封建制であるが、絶対王政的な色彩は薄い。即位の際には、サンドリア国教会による王権の認定を必要とするため、自然と王の権限が抑制されているからだと考えられる(「宗教」の項参照)。

◆地理

 884年のセルビナ協約に調印、コンクエスト政策を導入したため、王都以外の国土を持たない。ただしお膝元のロンフォール地方は、サンドリア所属の冒険者の活躍が大きいため、ほぼ事実上の固有領土と化している(注1)

 王都サンドリアは三つのエリアに大別される。ドラギーユ城サンドリア大聖堂を含む北サンドリア、商業の中心を担う南サンドリア、飛空挺が往来するサンドリア港である。居住区は王都の東部にあり、冒険者のモグハウスもこちらに設置されている。故カッファル伯爵のように、裕福な国民の一部は南サンドリアに住んでいることもある。

南サンドリア

◆国旗

 ドラギーユ王家の象徴である、グリフィンをモチーフにしている。ベースとなる緋色は、誇り高きエルヴァーンの血統と、建国のために流された騎士たちの血を表している。かつてグリフィンは1匹しか描かれていなかったが、【龍王】ランペールが東西サンドリアを再統一した際、敗れた東側の騎士の名誉を守るため、2匹のグリフィンが王冠を支えるデザインに変更させた。817年制定。

サンドリア国旗

◆人口

 エルヴァーン諸族が80%を占める。第二勢力であるヒュームもわずか10%に満たない。冒険者や商人を除けば、サンドリアでタルタルやミスラ、ガルカを見かけることはほとんどない。

◆宗教

 サンドリア文化を特徴づけるものの一つが、教皇を中心とした教会システムである。彼らは女神アルタナを唯一神とみなし、死後神の国へ誘ってくれる存在として崇拝する。楽園志向の思想は早々と確立され、経典にまとめられた。早くも410年には国教化に成功、以後サンドリア文化に大きな影響を与えることになった。

 サンドリア派の特徴は、教条主義的性格の強さである。修道士を他国に派遣し、布教活動を(獣人相手でさえも)行う。他の宗派、宗教に対しては非寛容な姿勢を取り、しばしば対立を招いている。このような押しの強さは、ほとんどサンドリア派にしか見られないものだ。信徒の大部分はサンドリア人のエルヴァーンであり、その意味ではかなり特殊な宗派と言えるかもしれない。

 もっとも、整った聖職者システム、王権にも屈さない権威の強さ、伝統の確かさなどから、世界に与えた影響は大きい。事実、タブナジア派やアルメイト派とは、サンドリア派との基本的な類似を見ることが出来る。少なくともタブナジア派とは、教典が共通しているようである。キルトログ記その356を参照のこと。

 ドラギーユ城大広間の南壁にかかっているタペストリーは、「アルエーヌの神判」といい、エルヴァーン族に伝わる幻の都の最後を描いたもの。ジラートの滅亡が口伝により変化したものか、あるいは単なる寓話なのか。


◆産業

 サンドリア周辺は比較的寒冷な気候だが、穀物の一大生産地を背後に控えており、小麦やライ麦が大量に収穫される。サンドリア小麦粉はロンフォール特産のひとつである。セルビナシープという羊の放牧もさかんであるし、ロンフォールの森では、ロンフォールマロンロンフォールカロットロンフォールグレープなどの野菜、果物が採れる。食糧事情は比較的良好で、小麦とライ麦は主力商品として他国へ輸出される。

 ロンフォールの恩恵は食糧だけに留まらない。木材とその加工品もサンドリアを代表する品だ。彼らはこの森で騎士文化を育んできたが、その歴史が鉄器に生かされている。技術的には停滞中とされるものの、刀剣の仕上がりは素晴らしく、東方の刀と並んでヴァナ・ディールを代表する名産地である。彼らが騎乗するチョコボも高値で取引される。

 その他の主要輸出品は、調度品、毛皮、皮革製品、農具、毛織物などである。革工ギルドはかつてウィンダスにも存在したが、現在ではサンドリアにしかないため、サンドリア製の革製品が世界中で愛用されている。

◆通貨

 旧貨幣はノワである。387年にランフォル王が統一した。この背景には、エルヴァーン諸族でそれぞれ貨幣が異なっていた事情があると見られる。ウィンダスの通貨統合と同じケースである。

 現在商品として、1ノワにあたるオルデール銅貨が取引されることがあるが、これは王立騎士団100周年を記念して作られたものであり、ランフォルの時代の硬貨ではない。なおオルデールとは冒険家のトルレザーペ卿ではなく、初代王立騎士団長フェンブルール・オルデールの名に由来している。

 563年には、第一次コンシュタット大戦の“勝利”を記念し、敵に一番槍をつけたエルディ・モニヨンの名をとり、モニヨン銀貨が発行された。これは100ノワにあたる。830年には1万ノワが登場する。ランペール金貨がそれで、【龍王】のふたつ名の由来となった黒龍退治を記念して作られたものである。

 868年、通貨統合によりジュノのギル貨幣を導入、ノワは廃止された。

注1
 サンドリア王国は現在、ノルバレン地方が歴史的な固有領土であると訴えているが、他国には受け入れられていない。主張の正当性はともかく、コンクエスト政策が続く限り、“領土返還”がなされる可能性はゼロに近い。


(06.06.03)
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