バストゥーク共和国――軍制、社会問題ほか
◆軍制

 バストゥークは総兵力が4万人を越えるという。これは人間諸国の中でも圧倒的に高い数字だ。後述するように、実はちょっとした数のからくりがあるのだが、ヴァナ・ディール有数の軍事力を持っているのは事実である。

 共和国の主力部隊は共和軍団といい、軍務省下、戦略指令局の管理下におかれる。4個師団が存在し、うちひとつは海軍である。軍団の最小単位は、10名の軍団兵(歩兵)からなる小隊、十人隊である。十人隊が10集まり百人隊が、百人隊が10集まり千人隊が形成される(それぞれの指揮官を順に、十人隊長、百人隊長、千人隊長と称する)。この千人隊7隊に、重装歩兵隊、砲兵隊もしくは騎兵隊、さらに輜重隊、あわせて3,000名ほどを加え、1個師団が編成されるのである。従って1個師団は1万人、4個師団で合計4万人の兵力が、バストゥークの軍事力というわけだ。

 ただし以上は机上の計算であり、実際にこれほどの規模が動員されることはない。常時軍役に服しているのは、海軍と陸軍のそれぞれ1個軍団で、陸軍の2個軍団は、十人隊長以下が予備役となっている。しかも軍役にはさまざまな抜け道があり、実際の総員数は各軍団で3分の2を割っているのが現状である。その内の一つが代役で、生活の糧を得るためにガルカがヒュームの肩代わりをする例は多く見られる。これは両者の利害の一致以上の効果を持つ。皮肉なことに、正規兵ではないガルカが多く戦場に赴くことで、かえって共和国軍全体の戦闘力は底上げされているのだ。

◆銃士

 サンドリアが騎士の国なら、バストゥークは銃士の国である。バストゥーク人にとっての銃は、自由と独立の象徴であり、サンドリア人の剣の価値に勝るとも劣らない。この武器はクリスタル大戦で真価を発揮し、人類軍の勝利に大きく貢献した。ただし、そのときは一部の熟練兵士にしか配布されず、秘密兵器に近い扱いだった。近年銃は、獣人勢力の拡大を防ぐため、大工房で販売されており、冒険者なら誰でも手に入れることが出来る。それとともに、銃の驚異的な性能と、バストゥークの技術力があらためて喧伝されることになった。銃士の価値も上がろうというものである。

 ひとくちに銃士といっても職務は一通りではない。鋼鉄銃士隊黄金銃士隊ミスリル銃士隊の3つが存在し、それぞれに管轄が異なる。ただしいずれも精鋭中の精鋭であり、銃士が尊敬される対象であるのにかわりはない。

 鋼鉄銃士隊は工務省下、街道護衛局の管理下に置かれた部隊である。もともとは通商ルートの護衛を目的としていたが、クゥダフによる被害が拡大したため、専ら対獣人対策のために派遣されるようになった。鋼鉄銃士隊の構成は以下の通りである。銃士隊長を筆頭に、10人の正銃士を置き、正銃士ひとりに30人の準銃士をつける。鋼鉄銃士隊は、共和軍団からスカウトされたエリート兵で、獣人との実戦経験も豊富である。アウトポストに詰める国境警備も、彼らの任務の一部である(名前の後にI.M.をつける。the Iron Musketeersの略称)。全部で100隊ほど存在するという。

 黄金銃士隊は、鉱務省下、鉱山調査局の管理下に置かれた部隊である。有望な鉱脈の発見を目的とする。ときに獣人の支配局へも足を伸ばすため、しばしば補給はおろか、連絡さえ困難な状況を余儀なくされる。したがって彼らの戦闘力、判断力は高く、独自に任務を遂行できるよう厳しく訓練されている。黄金銃士隊の構成は鋼鉄銃士隊に似ているが、数はずっと少なく、せいぜい60隊程度であるという。

 数ある銃士の中でも最高の名誉と称えられるのがミスリル銃士隊だ。彼らは共和国大統領直属の独立特務機関である。共和国軍の中でも選びぬかれた生粋のエリートで構成されており、わずか5人を数えるに過ぎない。その活動は多岐に渡り、獣人討伐から冒険者の手助け、大統領の警護などを行う。言うまでもなくひとりひとりが一騎当千の勇者である。闇の王を討ったフォルカーをはじめ、暗黒騎士ザイド、ガルカのアイアンイーター、若いアヤメナジの名は、例え赤子でも知らぬ者はいないという。

アイアンイーター
アヤメ
ナジ

◆冒険者について

 ジュノが提唱したコンクエスト政策は、冒険者に多くの権限を保障する一方で、彼らを社会のシステム内に組み込んでしまった。冒険者はサンドリア、バストゥーク、ウィンダスの三国いずれかに配属され、各国の恩恵のもと、ミッションを積み重ねることで、国内での社会的地位が上昇する、という仕組みになっている。

 ランクは数字で表される。新米はすべてランク1から始まるが、10まで達した者はすでに伝説の域にいるといってもいい。

 1〜6ランクまでは、各ランクに対応した共和国軍内の地位が発表されている。戦績ポイントで得られる配給品もこれに従う。ただし、冒険者が実際にランク相当の役職を代行する機会は少なく、あくまでも評価の基準という傾向が強い。

【ランク1】軍団兵
【ランク2】十人隊長
【ランク3】百人隊長
【ランク4】準銃士
【ランク5】正銃士
【ランク6】銃士隊長

◆治安維持機関

 独立機関として保安庁が存在する。治安維持、犯罪捜査のための組織であり、司法庁からは独立している

◆社会問題

 ヒュームとガルカの軋轢は年々大きくなるばかりである。食糧、住宅事情も課題が山積みだ。食糧は輸入に多くを頼っているが、国民全体に行き渡るほど多くはない。バストゥーク渓谷の中にある三角州にしか住居を建築できないため、民家はおおむね狭く、一般人はひしめきあって暮らしている。

 サンドリアとの戦いは、クリスタル戦争を経て一段落ついたが、クゥダフ族との抗争も泥沼化している。その一方で経済的には成功し、年々成長を遂げている。この不均衡が様々なゆがみをもたらしていることに、バストゥークは早く気づかねばならない。

(06.05.29)
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